王の菜園

ヴェルサイユの王の菜園 Potage du Roi

かねてから本で読んでたいへん興味を持っていたヴェルサイユの王の菜園に行ってきました。

「王様用の野菜や果物を作っていた農園である」とか「木が同じ形に矯正されていたりするらしい」などの情報から、とても整然として美しい農園を想像し、ベランダ菜園を持つ者としては興味を持たずにはいられない場所でした。

その場所はヴェルサイユ宮殿入口に向かって左側の普通の道を歩いていくとあります。

宮殿すぐそばで地図などなくても農園だからすぐわかるだろう、という先入観で甘く見ていていたことは裏目にでました。
宮殿とは別個で町中の何気ない場所にあり、意外に見つけるのに手こずりました。

りんごと梨の木の矯正

入場すると肥料のにおいがぷーんとただよっています。
農場なんだからあたりまえなんですが、すごくきれいな場所を想像していたものですから肥料のにおいを意外に感じてしまいました。

木が矯正されている、というのは↓のような感じです。

王の菜園の木
王の菜園の木

りんごと梨がこのような感じで植えられています。
日本の盆栽に通じるものを感じます。
確かにこれなら位置が低いから手入れしたり収穫したりが楽そうです。

コンパニオン・プランツ??

あと興味深かったのが、セロリ畑。
セロリの看板が立っている場所の状態が↓このようなことになっていました。

王の菜園のセロリ
王の菜園のセロリ

どれがセロリ?・・・いたいた。っていう状態です。
雑草がないところもあるから、セロリのまわりにわざわざいろんなものを生やしているってことなんでしょうね。

なんとかとなんとかを一緒に植えると害虫がつかなくなる、とか、なんとかとなんとかを一緒に植えると育ちがよくなるとかおいしくなるとか、組み合わせて育てるとよい植物の組み合わせをコンパニオン・プランツと言いますが、それを露骨にやってる感じなんだろうか、と。

ちなみにうちのベランダ菜園でそれを試みましたが、プランターに1年物と多年物を一緒に植えたためあとで植えかえのときに面倒なことになったり、そんなに大きくないプランターで二つの植物を植えてしまい成長とともに土の足りなさを感じたり。
農薬を抑えるのにいいという理解でやってみたものの、ベランダ菜園ではあまり向かないなあ、と思っていた手法です。

こういう畑でやるべき手法なんだなあ、と思いました。

いろいろな植物

温室には熱帯の植物やコーヒーの木がありました。
季節はとうに終わっていましたが、露地にさまざまな品種のイチゴが植わっている畑がありました。

また、日本人として目に留めずにいられなかったのは、京野菜コーナーです。
遠く離れたフランスの地で京野菜が育てられていました。

王の菜園のかもなす
王の菜園のかもなす

立て看板の「かもなす」の字がかわいい。
外国人が書く日本語、好きです。

売店

入口と出口は同じ場所で、そこの建物の中に売店が併設されています。

王の菜園や農業に関する本、エコバッグや麦わら帽子などのグッズのほかに、王の菜園で収穫された野菜や果物が売られています。

ここの野菜をキッチンで調理して食べようと楽しみにしてやってきたのですが、あいにく当日は大振りなキャベツしか売っていなく、到底1日2日でこなせる量ではないため諦めました。

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