サンリス駅

サンリス Senlis

当初の予定ではバーゲンに明け暮れるつもりだった1日がありましたが、思いの外自分に物欲がないことを前日に知り、予定変更して近郊の町に散歩に出かけることにしました。

さよならソルシエというゴッホ兄弟をモチーフにした漫画を読んで間もなかったことからゴッホが亡くなった町に行ってみるのもいいかなとも思いましたが肝心のゴッホ自身の絵に今まで興味がなかったことを思い出してやめました。

グーグル先生に1時間前後で行ける場所をおたずねしたところ、シャンティイとサンリスという町が候補に。

シャンティイはシャンティイ城というお城がある町です。シャンティイクリーム(ホイップした生クリームのことです)の発祥の地?食べてみたいかも?と思いつつも、中世の街並みが残る町での散歩をしたく、サンリスに行くことにしました。

サンリスまでの交通機関

まず鉄道にのり、そのあとバスに乗り換えて行きます。

  1. Paris Nord ―(SNCF)→ Chantilly-Gouvieux
  2. CHANTILLY ―(Keolisバスの  n°15 Senlis行き)→ SENLIS Gare

SNCF は概ね1時間に一本くらいありました。駅に置いてあるタイムテーブルは「Paris-Creil」が該当します。

シャンティイからのバスが難物で、土日となると平日と比べて極端に本数が少なくなり、バスのタイムテーブルの面積は平日の1/5くらいです。
わたしが行ったのはたまたま土曜でしたので、バスの時間に追われた散策をすることになりました。

サンリス観光局のページにはバスのタイムテーブルがあるので、行く場合には確認しておくといいかもしれません。

Liaisons par bus – Vivre Senlis
http://www.senlis-tourisme.fr/Acces-transports/Liaisons-par-bus

サンリスのバスのタイムテーブル(土曜)
サンリスのバスのタイムテーブル(土曜)

サンリス Senlis

バスで到着する「SENLIS Gare」は Gare(駅)という名前であるものの今は駅として機能していません。廃駅です。なかなかかわいらしい建物です。

サンリス駅
サンリス駅

到着後、地図をもらうべく○i(○の中にi、Office de Tourism ツーリストインフォメーション)を探します。
さほど大きくない町なので町の中心にいけばおそらく立て看板があって、それに従えば簡単にたどりつけるだろうという見込みのもと、町の中心に向かいます。

「町の中心」というのは教会のことです。
フランスの小さな町では「教会を取り囲むように家々が立っていることが多い」ということが、大好きなブログで読んでいて印象に残っていたのです。

エスカルゴの国から - フランスでドライブするときの目印
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-105.html

バス停からみんなが歩いていく方に便乗して少し歩いていくと、大きな教会の尖塔が見えてきました。ノートルダム寺院です。
その尖塔に向かってさらに歩いていくとツーリストインフォメーションへの案内立て看板が出てきました。

Vivle Senlis – Office de Tourism
http://www.senlis-tourisme.fr/

寺院の近くにツーリストインフォメーションはありました。
結構意外だったのは日本語の(微妙な日本語の)ガイドマップがあったことです。
少なくとも町中で日本人と出くわすことはありませんでしたので、このガイドマップもらっていく人どれほどいるのだろうか・・・、といらぬ心配というか関心をもってしまいました。

見ていない博物館、サンリスのスパイ博物館 Musee des Spahis Senlis

とりたてて見どころがある町ではなさそうで、ガイドマップの中で気になった場所は強いて言えば「スパイ博物館」のみでした。
スパイの小道具や衣装が展示されているそうです。

そのスパイ博物館へ行ってみると「ここだけ見るのは損です。サンリス美術館の入場券と抱き合わせだと安く入れるから、先にそっちに行った方がいいです。」というようなことを勧められました。
確かに単館だと入場料が日本円で1000円近くするようです。

なんとなく漂っている秘宝館的な雰囲気に、気になりつつもそこまで重要じゃないだろう、散策後時間があったら戻って来ようと思い、一度出ました。
散策後、時間と体力がなくなり案の定戻ることはせず。今思いだすと行っておけばよかった。

サンリスのスパイ博物館
http://musee-des-spahis-senlis.asso-web.com/

パンがうまい

町の中の散策では取り立てるようなトピックはなく。
ただ、お昼時少し前に人々が行列しているパン屋さんがあって、気になってわたしもパンを買ってみることにしました。
生地にトマトが練りこんであり、チーズがかかっていてこんがり焼けた細長いフランスパンを選びました。

パン
パン

これがそんなに油っぽくなくいい具合の味付けで、すごくおいしかったです。歩きながらでも食べやすかったし。

Lehnertz Stephane
http://www.boulangeriesenlis.fr/index1.html

良い眺め印の場所

ガイドマップに良い眺め印が付いている場所があったので行ってみました。
↓こんな感じです。

サンリスの眺めのいい場所
サンリスの眺めのいい場所

ふと気付くとバスの時間が中途半端に近くなり、そのバスを逃すと3時間近く時間ができてしまうことに気づいて、それはまずいような気がしてパリに引き返してきました。

余談ですが、以前パリから日帰り散策に出かけた中世の面影が残る町プロヴァンは、とても印象深い町でした。

冬で雪がしんしんと降り積もり、灰色の空の下、ひと気がなく暗く鈍色に染まった町並に、中世に本当に迷い込んだ感じになりました。
ひょっとしてサンリスも冬にやってきたら印象が違っていたかもしれないな、と、帰るバスの中で思ったのでした。

「サンリス Senlis」への2件のフィードバック

  1. わあ、トマトのフランスパン、写真見るだけでも美味しそう!その土地ならではのおいしいものをいただく、旅の楽しみの一つだね。

    1. きー、初コメントありがとう!
      おいしいものは旅の楽しみの一つどころじゃなく、おいしいものあるところでは楽しみの八割九割を占めちゃうね。
      フランスはとにかくパンがうまい!

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